メーカーに修理に出すとリカバリ(工場出荷状態)されるのはなぜ

お客様から電源が入らなくなったパソコンをメーカー修理に出したところ、リカバリ(工場出荷状態にする)をするのでデータが全て消えるといわれた。
データが消えると困るので何とかしてほしいとご相談がございました。

メーカー修理を中断していただき、パソコンを当店にてお預かりいたしました。

データ確保が最重要でしたので、まずはパソコンを分解して記憶装置(SSDとHDD)を取り出して、当店のパソコンに全データーのバックアップを行いました。(この時点で記憶装置の動作チェックを行い異常がないことを確認)

バックアップ後、記憶装置を元に戻してパソコンの電源を入れると、普通に電源が入り、Windowsが起動しました。
これは、静電気が帯電して起動不能になっていたと思われます。コンセントを外してメーカーに送るなどをしているうちに静電気が放電して正常起動するようになったと思われます。(たまにあります)

Windows起動後に動作チェックをしたところ、「プロファイルエラー 一部の機能が利用出来ない可能性があります。問題が発生しました」というアラートが頻繁に現れる状態でした。
たぶんEdgeのプロファイルデータの破損が原因と思われますのでEdgeでプロファイルを一旦削除。
その後、Edgeでログインをして新しいプロファイルにしたところ、アラートが出なくなりました。

メーカーに修理に出すとなぜかリカバリ(工場出荷状態にする)をされてしまいます。
メーカーとしては完全な状態(工場出荷状態)で修理を完了させたいのだと思います。

Windowsの不具合ならシステムファイルの修復やシステムイメージの修復、また今回のようにEdgeのプロファイルの削除などで、トラブルを回避できる場合があります。
しかし、完璧になおっているとは言い難いので、メーカーは完全な状態(工場出荷状態)にするリカバリを行うのでしょう。

実際に当店で様々な修復を行い使えるようになっても、その後も頻繁に様々なエラーがおこるため、再度お預かりしてデーターをバックアップしたうえでリカバリ(初期化)してバックアップデータを戻すという作業を行ったこともあります。

今回のご利用料金は6,000円、内訳は以下のようになりました。

  • 引取料 1,000円
  • お届け料 1,000円
  • 記憶装置の脱着作業一式 2,000円
  • バックアップ 2,000円
  • エラーの修復 サービス

様々なご相談をお受けしますので、西宮市と芦屋市でパソコンに関してお困りの際はお気軽にお問い合わせくださいませ。

2023年06月15日